中野メリヤス創業ストーリー【3】今、これからのコト

ナチュラルフォックス(グレー)

朝起きて外に出ると「ピン」と張り詰めたような空気を感じました。

冬が来たんだ。としみじみ。

12月はクリスマスもあってバタバタとしている間に気づけば年の瀬というのが毎年の流れです。

皆さんは大切なひとへのプレゼントは決めましたか?

クラフトファー(フェイクファー、エコファー)で手作りもおすすめです。

ファーと毛糸のスヌードの作り方 を参考にしてみてくださいね。

さてさて、前回は「中野メリヤス創業ストーリー【2】青年時代から創業、紡ぐ想い」としてご紹介させていただきました。昔の写真を探しているとついつい思い出話に花が咲いて作業が進まず…。でも、そういった思い出しながら振り返る時間っていうのも大事だなと思います。

商品価値を伝えるということ

3Dフォックス(ベージュ)

「パッと見て価値のわかるもの」世の中を見渡してもそういった「モノ」というのは限られています。

特に洋服や製品化している生地についての価値というのはとてもぼんやりとしているように感じます。

例えば、ショピングセンターや百貨店で店員の方に生地の生産地や特徴を聞いてみても答えらる人はごくごく僅か。

むしろ知らない方の方が多いのが現状です。確かに知る必要があるかと聞かれると難しいところですよね。

なかには生産地や生地のストーリーを知ることで価値を感じてくれる方々もいらっしゃるので、クラフトファー(フェイクファー、エコファー)についても「もっと知ってもらいたい」というのが私たちの願いのひとつです。

生地に付加価値をつける

クラフトファー使用例
バイカラーシープ(ベージュ)

生地にも生産者がいて、生産者の顔がお客様に見えるような生地作りに取り組んでいるなかで参考にしたいと思っているのが国産ジーンズ発祥の地で、今もなおジーニストを虜にする岡山デニム。

世界的に人気で、岡山デニムだけを取り扱うブランドがあるほど。

ちなみに岡山デニムとは井原地区(井原市周辺)と児島地区(倉敷市)の二つの地域から生産されるデニムの総称となります。

そのデニムのなかでも「セルビッチデニム」というのはご存知でしょうか?

特徴は布を織る際に旧式の織機(シャトル織機)」で織り上げられる際に生地の左右両端がほつれないようにつけられた耳の部分。ほつれ止めは赤い線が入っているものが通称RED TAB「赤耳」と呼ばれています。

赤色の理由は裁断時に目立つようにしたそうです。

意外と機能的な理由とは知らずに、ジーンズの裾をロールアップして赤色をチラ見せするの憧れました。

ゆっくりと時間をかけて旧式の織機を扱える職人の手仕事によって織られ、独特なあたたかみのあるデニム生地は長く愛用したいものですよね。

「赤耳」がついているのがセルビッチデニムという「印」となり、買う方も売る方も安心して売買ができて「付加価値」がつく。いつかクラフトファー(フェイクファー、エコファー)も出どころや生産地、ひいては生産者の顔やストーリーが見えるような仕組みを創ることができればと考えています。

最近ではスーパーや市場で並ぶ野菜も農家の方の顔や情報を載せるのが当たり前になってきています。

食べるものだけでなく、身に付けるものとしても使われている生地もそういった未来があれば…。

これは例えばですが、洋服等についている製品タグに生産国だけでなく「生地の生産地、生産メーカー」が表示されるようになれば高野口パイルだけでなく生地作りをする人々には作りがいが、購入する方には安心感や付加価値を感じてもらえるかと思います。また地元経済の活性化にもつながります。

エシカル消費の流れ

 

使い捨てや安価で大量生産され消費過多な状況が世界的に続いていましたが、少しずつ考え方が変わってきていて大量消費からエシカル消費の流れになりました。

モノを長く大切に使うこと。

「安くて使い捨ての流行りモノ」などの基準だけで 選ぶことではなく広い視野をもって「人や社会、地域、環境などに優しいモノ」を購入するライフスタイルは、これからもっと浸透し関心を持ってもらえれば嬉しいです。

 

ショートフォックス(ホワイト/キャメル)

創業ストーリーを3回にわたり中野メリヤス工業の歴史について簡単にお伝えさせていただきました。

長文を読んでいただきありがとうございます。

まずは会社の価値と何屋さんかもっと広く理解し、知ってもらうことが必要。

そしてその後はお客様から中野メリヤス工業の生地がほしいと指名してもらい長く愛用してもらえることが目標です。「クラフトファー(フェイクファー、エコファー)といえば、和歌山県が産地だよね」と言ってもらえることも目標。

 

フォックス(ベージュ)

むかしから生地が製品になったり、ハンドメイドで魔法のように色んなものに変化していくのが何より楽しみにしております。小さいこと、当たり前のことをコツコツと続けて情報発信し歩みを止めることなく進化しながら、これからも生地作りに励みます。