高野口にファクトリーカフェ「re:bero(リベロ)」がオープン

kasane

中野メリヤスの事務所2Fに、ファクトリーカフェ「re:bero(リベロ)」がオープンしました。
「なぜ、クラフトファーをつくる会社がカフェをオープンするのか」「店主との出会い」などについて、今回は、開業の裏側や中野メリヤスの想いをお届けできればと思います。

※中野メリヤスでは、フェイクファーまたはエコファーという呼称を改め、クラフトファーという名称で商品を取り扱っています。記事内で表記されているクラフトファーは、フェイクファー、エコファーと同様です。

re:bero(リベロ)について

re:beroは、地場産業の魅力を発信したいという想いからできた、カフェと雑貨のお店です。
営業日は、不定期(営業日は、Instagaramにて更新中)で、re:beroオリジナルスイーツはもちろん、地域の素材を使った他店のスイーツとコラボしたり、間借り営業をしていただけるスペースとして貸し出したりしています。

また、カフェの隣にあるショールームでは、中野メリヤスのクラフトファーを実際に触って購入までしていただけます。

リベロの内観

リベロの製品

中野メリヤス×re:bero

なぜ、カフェをオープンしたのか

こんにちは、中野メリヤス工業、専務の中野です。

中野さん
「なぜ、クラフトファー(フェクファーまたはエコファー)の会社がファクトリーカフェをやるのか?」と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか。

さらに、高野口には、カフェも数多くはありません。そんな土地で、クラフトファーをつくる会社が新しい取り組みをする理由、どんな町になってほしいかなど、お伝えできればと思います。

中野メリヤス工業社屋

伝統産業の人材不足

わたしたちは、今、伝統あるパイル織物産業を未来へ繋ぐという役割をいただきました。しかし、徐々に、産業の衰退、人口の減少などにより、後継者を見つけることが難しくなっています。

辻元さん

これまで、日本のクラフトファーは、世界中のトップブランドで評価され、選ばれてきました。しかし、海外で、製品が安く大量に作れるようになり、いいものを作って売っているだけでは、太刀打ちできず、徐々に産業自体が衰退し始めました。働き手から若い人も少なくなり、新しいアイディアや革新的なものづくりをしたいと思っても、人材が不足しているのが現状です。
工房の様子

パイル織物産業(クラフトファー)を盛り上げることは、地域を盛り上げること

「魅力的な仕事がある、楽しい町になってほしい」そんな想いから、カフェをここに構えることにしました。

その理由として、クラフトファーの生産は、高野口町が、ほとんどシェア100%だということを知っている人は和歌山県内でも多くありません。実は、新幹線のシートや誰もが知っているハイブランドのアパレル製品など、世界で活躍しているのが、高野口のクラフトファーです。世界的に見ても、耐久性が高く、毛が抜けにくい、使い心地がいいなどの強みがあります。

まずは、きっかけがどのような形であれ、高野口のクラフトファーを知って、若い人に「地元が魅力的だから、ここで働きたい」と思ってほしい。その想いを汲んで、協力してくれたのが、店主金子さんでした。

店主(金子さん)との出会い

オーナーの金子さんと中野メリヤスは10年以上のお付き合いになります。
中野メリヤスのショールームをほぼ1人でリノベーションしていただきました。

セルフリノベーションをされたご自宅が住人十色というテレビ番組で取り上げられていて、
私達はそれを「へぇ〜っ近くにこんなすごい人いてるんや〜」ってテレビで見ていた人でした。
そのテレビに出てたすごい人がネットショップからファーを買いに来てくださったところから始まりました。

そしてなぜか生地を取りに来てくださったお客様に
「THE昭和な部屋をショールームにしてください!!」
なんて無謀なお願いをしてしまった。

普通頼まないですよね(笑)
でも引き受けてくださったんです。
本当に感謝しかないです。

そして今、新たなチャレンジのお手伝いをさせていただける事を嬉しく思います。
着々と準備が進んでいく様子をワクワクしながら見ていました。

re:beroのこの空間をアイデアとこだわりをたくさんの方に共有していただきたいです。

金子さん

こうして、使い手として、クラフトファーに魅力を感じて、伝え手、作り手として一緒に産業を盛り上げてくれる、そんな金子さんの想いも、ぜひお店で聞いてみてください。

re:bero Instagram

re:bero(リベロ)を通して中野メリヤスが目指すこと

今回は、想いをお伝えしましたが、まずは、カフェで過ごす時間を楽しんでください。re:beroに来るまで、高野口に足を運んだことがなかったというお客様も少なくありません。足を運んで、高野口を知ってもらい、道中も景色を楽しんだり、周辺を散策していただくことで、少しずつ町を知っていただけたら嬉しいです。

そして、「クラフトファーってなんだろう」「クラフトファーとリアルファーって違うのかな」と、興味を持ってくださった方は、実際に展示室で触れてみて、体感することができますので、スタッフにお声かけください。

こうして、まずは、知ってもらうきっかけづくりをして、徐々に高野口という街の歴史やクラフトファーの産業に興味を持っていただける機会をつくっていきたいと思います。

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re:bero(リベロ)
住所:和歌山県橋本市高野口町913-6 中野メリヤス工業(株) 2階
SNS:Instagram

FUR MARKET bt exterial
HP:https://www.e-nakano.net/
※クラフトファーはこちらからご購入いただけます。
SNS:Instagram
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