ファー生地のハギレセットがとっても好評
昨年から発売をスタートしたクラフトファー生地(フェイクファー、エコファー)のハギレセットですが、
嬉しいことにとっても好評です。
みなさんからいただく、ハギレを活用した作品のご報告もたくさん頂いております。
特に世界にひとつだけの生地ということで喜んでいただけているようです。
生地の作り手側としては、生地の切り替えで色が2種類になっているものは使えない。と思い込んでいたので驚きでした。
今回は、ハギレセットを販売することになった経緯や想いについてお伝えできれば幸いです。
ハギレセットを販売への「きっかけ」
そう、実はきっかけあったのです。
ある日、ショールームに来ていただいたお客様から「ハギレを販売して欲しい」とご要望をいただいたのです。
会話の流れで、半端なファー生地については販売できないのでもったいなと思いながらも廃棄をしていることをお伝え
したところ「是非、購入したい!」とお申し出をいただきお買い上げいただきました。
そういったことが、ありがたいことに何度もありました。
中野メリヤスでも、丹精込めて作った生地はなるべく廃棄したくない。と考えており、これまでもさまざまな方法で
活用をしてきました。その一つとして、地元のきのかわ支援学校さんへのファー生地の提供もさせていただいております。
きのかわ支援学校さんへのファー生地の提供
ハギレの活用法のひとつは、中野メリヤスと同じ橋本市高野口町にある、きのかわ支援学校さんへのファー生地提供です。
和歌山の地場産業の高野口パイルを授業で使っていただいております。
地元との繋がりを大切に、地域と共にある学校の実現に向けて令和3年度より始まった「高野口マルシェ」で取り組みの
一貫で活用してもらっております。
ただファー生地をお渡しするのではなく、まずはクラフトファー(フェイクファー、エコファー)について知ってもらう。
という事で地場産業を身近に感じてもらいながら学んでもらっております。
説明の後は、取っておいたハギレのファー生地選びの時間です。
学生さんたちはみんな「待ってました!」と言わんばかりに笑顔でハギレを手に取って、これがいい、あれにしようか?
と持ってきた袋にどんどん詰めていってくれました。
作るものを決めて、こんなのが良い!と選ぶ子からファー生地を見てから「この色と毛足だったら〇〇にピッタリ!」と
ファー生地の特徴で作るものを決めて選ぶ子も十人十色。見ているこちら側も思わず笑顔に。
袋にたくさん詰め込んだハギレのファー生地を大切そうに見せてくれました。
手間暇をかけて職人の手で作られている生地ということをしっかりと理解し、想いまで受け取ってくれていて感無量でした。
(これは内緒ですが…)少し目頭が熱くなりました。
きのかわ支援学校さんとの取り組の詳細は、コチラのトピックスで紹介させていただいておりますので是非是非ご覧くださいね!
世界にひとつだけのファー生地
やはり、無駄にしてはいけないな。という気持ちも日々強くなり、お客様のお声にも後押しされてやっと昨年(2024年)に
発売を決めました。
ハギレセットは4〜5点のファー生地を1,320円(税120円)と少しお得に販売させていただいております。
生産過程でどうしてもできてしまうといっても、基本的に品質は同じ。
メリットとしては唯一無二な世界にはとつしかないファー生地に出会えること。が大きいように感じますね。
これだけは本当に同じ生地は二度と作れないので、お客様の手によってきっと素敵な「世界にひとつだけ」が仕上がるのだろうな。と思っております。
後は、通常オンラインで販売していないようなレアなハギレも紛れ込んでいることも。
どんな生地が届くかはお楽しみ。
お手元に届くまでの時間は、ワクワクしてもらえれば嬉しいなと想いながら生地を詰めています。
オンライン販売しているものは、ひとつずつ製品番号がわかる札(タグ)を付けさせていただいてます。
もし札(タグ)がない場合は激レアです。
注意事項は以下にてご紹介させていただいております。
ハギレセットの注意事項。
生地の切り替え(種類や色の違う生地)部分や、ほつれ、毛並みのみだれ、裏面のメモ書きやヨゴレが少々ある場合もございます。
色や形、大きさは様々です。
組み合わせによっては通常販売していない生地が含まれる場合もございます。
サイズや素材、色や生地などのご指定はお受けできませんのでご了承ください。
ご希望の色柄が入っていない、同型色の生地が入っていた際も返品交換は不可となります。
ハギレ生地に製品番号を明記した札が付いている生地は通常販売しております。
札のついていない生地は定番商品ではございませんのでお問い合わせいただいても販売は出来かねます。
何卒ご了承くださいませ。
SDGsな世の中に
無駄にしないこと。を大切にしながらお客様からのご要望も取り入れていく。
これは2025年の目標にもしたいですね。
2024年12月には中野メリヤス工業の新しい挑戦として、粘菌のぬいぐるみ「粘菌の森」を発売致しました。
生地の販売だけでは、和歌山の地場産業のひとつであるクラフトファー(フェイクファー、エコファー)を知ってもらう
には難しく長年製品化について考えていました。
粘菌の森に中野メリヤスの想いを込めてつつ、生地の開発もSNSを通じてニーズを取り入れていけるよう精進してまいります。
粘菌のぬいぐるみ「粘菌の森」については次回から数回に分けてご紹介をしていきますので、楽しみにお待ちいただけると
嬉しいです。